Q1. ピラティスとの出会いやきかっけを教えてください。
心筋梗塞、狭心症、心臓手術後のリハビリにおいて患者さんが無理なく行うことが出来る新しいエクササイズを模索していた所、ある病院の先生の紹介でピラティスに出会いました。ピラティスは第一次世界大戦時の負傷兵のリハビリがルーツであるため、様々な病態の方に合わせた運動処方が出来ると思い、心臓リハビリの分野に応用しました。ピラティスは非常に機能的なメソッドであり、従来の筋力トレーニングとは一線を画するエクササイズだと考えています。
Q2. 様々なメソッドがある中で、なぜリアンアカデミーのSTOTT PILATES®を選びましたか?
また、なぜ養成コースを受講されましたか?
リアンアカデミーのSTOTT PILATES®を選んだ理由は、特殊な機具を用いないマットでのエクササイズが豊富でピラティスを普及させるのにピッタリだと考えたからです。クライアントの身体的特徴に合わせたモディフィケーションが準備されている所も魅力でした。養成コースを受講した理由は、ピラティスについてより深く学び、心臓リハビリの分野においてエビデンスを残していきたいと思ったためです。
Q3. 養成で学んだことを今(今後)どのように活かしていますか?
また今後の展望などがあれなぜひ教えてください。
現在、循環器内科クリニックにて、疼痛改善を目的とした体操教室にピラティスの知識を用いています。体操教室には変形性膝関節症や脊柱管狭窄症などの整形外科疾患を持った患者さんが来られており、それぞれの疾患に合わせた運動処方を行っています。STOTT PILATES®は現場に落とし込みやすく、体系的なプログラミングが可能です。今後は体操教室の効果を検証するために介入前後の身体的評価を行っていく予定です。
Q4. 通うことを考えているかたにアドバイスをお願いします。
どのような場所で、どのような方に、どのような方法でピラティスを活かしたいのか、目的次第で最適なメソッドが変わってきます。同じピラティスといっても各団体で強みが違いますので、受講前にいろいろなピラティススタジオに問い合わせてみては如何でしょうか。なりたい自分を想像し、考え、行動すれば、きっと納得のいくスタートラインに立てると思います。
Q5. カリキュラムやサポートなどはどうでしたか?
カリキュラムは非常に系統的で、基礎から実践、発展したメソッドまで学ぶことができ、アスリートから高齢者まで幅広いニーズに応えることが出来る内容でした。養成コース受講中はスタジオをお借りして練習させて頂いたり、些細な相談にも親身に乗ってくださったり、アフターフォローが充実していた印象です。資格取得後も卒業生フォローアップのワークショップが受講できますので、インストラクターとしての活動領域を広げるチャンスが多分にあります。
Q6. 今までインストラクターとして身につけてきた事と、
STOTT PILATES®と大きな違いをどこかで感じますか?
STOTT PILATES®は、「個々人にとって安全で効果的な運動を第一に考える」という面で、私がこれまで身につけてきた健康づくりの知識や理念と同じです。しかしSTOTT PILATES®は、体力、筋力という単純な視点では獲得できない効果があると感じています。体幹を強化し、体の軸を安定させることで、身体の滑らかな動きを獲得するという考え方は、とても真新しさがありました。